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2021.5.22 TRIVIA コンタクト, メガネ, 度数, 視力

意外と知らない?視力はメガネに関係ない!?視力と度数の違い

「そのメガネって視力いくつ?」と聞かれたことがありますが、メガネ自体は視力を持っていません。今回は誤解しやすい「視力」と「度数」についてお話します!

視力とは

視力とは、その人が裸眼もしくはメガネやコンタクトで矯正した状態でどのくらい物が見えるかを表したものです。運転免許や健康診断で行うような視力検査ではランドルト環「C」を表示して認識できる最も狭い間隔を測ります。

裸眼の状態で測ると裸眼視力。メガネをかけた状態で測ると矯正視力が分かります。メガネ屋さんでは度数が低い人は裸眼視力も測りますが度数が高い人は0.1以下の方が多いため裸眼視力を測らないこともあります。

度数とは

メガネやコンタクトで光を屈折させる力の程度を表します。近視・乱視度数はマイナスで表記され、遠視度数はプラスで表記されることが多いです。

保証書やコンタクトのパッケージに-1.00と表記されていた場合、それは視力が1.0ということではなく「あなたが遠くを見るのに必要な度数が-1.00」ということになります。

ただし、メガネとコンタクトでは処方するべき度数が異なりますのでコンタクトの度数でメガネを作ったり、メガネの度数でコンタクトを購入するのはやめましょう。

どうやってメガネの度数を決めるのか

眼科やメガネ屋さんで行う測定は視力測定とは異なり、度数測定です。

お店で検査をした後に「私の視力はいくつでしたか?」と、よくお客様から質問を受けましたがメガネ屋さんはその人の裸眼視力を測っているわけではなくどのくらいの度数を入れるとよく見えるようになるかを測っているのです。

検査器を使いその人の視力が最大になる度数をまず測ってから、その人が日常生活においてどこまで見えるようにしたいか・どのように見えるようにしたいかでテストレンズを使いながら度数の調整を行います。

視力が同じでも度数は人によって違う

自分の視力が0.6で他に視力0.6の人がいたとしても、その人とあなたの処方される度数は同じにはなりません。見えづらい原因が近視なのか遠視なのか、または乱視が影響しているのかは人それぞれだからです。

従って、メガネの度数を見ただけでその人の矯正視力を知ることはできないのです。

視力は必ずしも1.0である必要はない

視力検査で1.0見えているのが当たり前・そうでなくてはならないと思いがちですが、最大視力は人によって異なります。どれだけ頑張っても視力が0.6しかでない人もいれば1.5まで見える人もいます。

メガネを作る時に1.0見えるようにしないといけないと思って強めの度数を希望する方がいらっしゃいましたが、その人は後日保証で度数の交換をしました。やはり普段使いするにはしんどかったようです。

免許更新などで必要な視力が決まっている場合はそれが見えるようにしっかりめの度数でメガネを作るのは必要かもしれませんが、普段使いであれば自分がかけていて楽に見える・楽に感じる度数で作成するのが望ましいです。

まとめ

メガネの度数でその人の視力を知ることはできませんし、その人の視力からメガネの度数を割り出すこともできません。

あなたが日常生活においてどのくらいの距離・何を見たいか・どのような時に使いたいかで眼科さんやメガネ屋さんと相談しながらメガネの度数を決めましょう。

 

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